ヒドラは淡水棲の小型腔腸動物です。非常に強い再生力を持ち、古くから再生研究の材料に用いられてきました。多細胞生物の形態形成にはモルフォーゲンの勾配が重要である、との考えを導くのに大きく貢献したのもヒドラです。現在においても、再生や形態形成の実験材料として代表的な動物のひとつです。 ヒドラはその単純な体制から、神経や生殖細胞等の細胞分化の格好の材料でもあります。また分子的な解析も進んでおり、既に数多くの遺伝子が単離されているうえに、cDNAプロジェクトも始まっています。 系統進化上においても、腔腸動物は初めて上皮体制を達成すると共に中胚葉を持たないという特異で重要な位置を占めます。その中で、ヒドラは無性生殖により遺伝的に均一な材料が得られるということもあって、腔腸動物の代表として用いられています。 当方では、世界中から収集した種や系統に加えて遺伝的変異体等、様々な形質を有する約100系統を維持管理し、分譲を行っています。まずはお問い合わせ下さい。
分譲実務:池尾 一穂 (Ikeo, Kazuho)
国立遺伝学研究所 生命情報センター 遺伝情報分析研究室
Eメール: hidora(あっと)nig.ac.jp ※(あっと)はアットマークに置き換えて下さい
電話: 055-981-6847
FAX: 055-981-6848
ヒドラ系統画像データベースHydra magnipapillata group
- Hydra vulgaris group
- Hydra oligactis group
- Pelmatohydra group